民法 4)親族 2夫婦 婚姻の取消しの効力
(婚姻の取消しの効力) 第七百四十八条 婚姻の取消しは、将来に向かってのみその効力を生ずる。 2 婚姻の時においてその取消しの原因があることを知らなかった当事者が、 婚姻によって財産を得たときは、現に利益を受けている限度において、その返還をしなければならない。 3 婚姻の時においてその取消しの原因があることを知っていた当事者は、 婚姻によって得た利益の全部を返還しなければならない。 この場合において、相手方が善意であったときは、これに対して損害を賠償する責任を負う。
婚姻の取消の効果
不遡及であり、最初から婚姻がなかったものとして扱われることはない。
相続等により財産を得ている場合は、
善意だった場合には現に利益を受けている限度において、その返還をしなければならない。
故意だった場合にはすべて返還をしなければならない。善意の第三者に対しては損害を賠償しなければならない。